Sunday, February 13, 2022

碧空2172 nautilus723(何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視)

2172 nautilus723(何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視)  告白であれ伝聞であれ、推理であれ神託であれ、真実らしさは隠れていたものが顕れる効果であるが、偶然と偏在の、その、metamorphosis の真実らしさも、潜伏している全体が部分となって姿を現わす効果からである。  部分は、全体を打ち消して偶然の個や悪や偽といった仮の姿を現わすが、それは全体を地にして部分を演ずるのであるから、懸け離れた全体を振り切れていない。  この、部分と全体の関係は、自然と種の夢の関係であるが、偏在する部分は全体の圧縮であるから何か遍在する気配を躱せない。寂漠は、この、躱せない何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その寂光である。「冨嶽三十六景」にしても「冨嶽百景」にしても、この寂光の伝達の試みである。しかし、寂光は伝達を絶している。

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