碧空3236 nautilus1579(褐色の気配、褐色の女)
3236 nautilus1579(褐色の気配、褐色の女)
A.Durer が「手紙を読む女」(Vermeer )を銅版画にしようとすると、女に翼が生えてしまう。
手紙を読む女を窃視するのは、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡が罪探しをして、罪をほじくり返して壁に疾しさとなって埋まっている、そうした褐色の気配である。罪を告知する手紙は光が差す窓の方から来て、手紙を読む女の足元は床ごと浮かぶ。しかし、そうした天空性を抑止、あるいは覆い隠して光が差す空中から小鳥の如く手紙が手元に迷い込んで来るのである。
Vermeer は他にも女を誰もいない部屋に呼び出して、女がどうなるか秘密に観察する。女がどんな風俗を装っていても、その孤独は被窃視状態から逃れられない。それはVermeer の目以上の目に被曝して「私」へと呼び出される、と一つに於いて、湖底に沈められるのである。つまり、褐色の女(以上の女)になる!


0 Comments:
Post a Comment
<< Home