碧空3927 nautilus2270(透明人間の隠喩性、輪郭喪失の転移表現)
3927 nautilus2270(透明人間の隠喩性、輪郭喪失の転移表現)
透明人間の隠喩性は、疾しさからである。その、誰もいないまでに誰でもない密室の「私」は、孤独とは何かまるで違う。覆うのは、逃げ場のなさ(nowhere to hide )だからである。大地震に呼び出しを食らっているようなものであるが、輪郭を取り戻せないのは、世界が終わっているからである。
それは、水鏡をのぞき込むカインがアベルの顔に乗っ取られているように、アナが水鏡をのぞき込むとフランケンシュタインが浮かび上がる(「The Spirit of The Beehive」V.Erice)ように、同時に同じ場所を占めてしまう輪郭喪失なのである。
それは個体なのではなく、何か単為生殖の「私」である。最後の女王蟻しか導かれないので同属のコロニー(分業)を乗っ取って社会寄生するキノムラヤドリムネボソアリは透明であるはずだ。この要請はOedipus にも当て嵌まる。Oedipus が目を潰すのは、輪郭喪失の転移表現である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home