Monday, June 15, 2015

碧空560 隠喩の伝染

560 隠喩の伝染  呼び出されなければ成らない「私」というものの、その矛盾が、被りたくないペルソナ、辱められ傷つけられ呪われたペルソナへ呼び出されることの葛藤に屈折、転写される。  打ち消しても、それは消滅するのではなく、別のペルソナの下に卑しめられて潜み、潜むことで霊的になる。この呪われたペルソナは、見られてはならないのに見られてしまう状況の、その劇的な刺激に、表面の別のペルソナを食い破って飛び出し、見られてはならないものを見てしまう顔面に張りついてしまう。  この二重性は、見てしまう顔面が呪われたペルソナを映し出してしまう鏡の効果である。見られてはならないものを見てしまった複数の顔面を悉くP.E.Smith が散弾銃で粉砕しないではいられないのは、見られることで思いがけなく浮上してしまったペルソナを破壊するのである。こうした、解離性ではなく解離していない混同、というより霊的なものが具体に変装するmetamorphosis に面して、失神してしまうのではなく、擬死のエラーとして自殺してしまうことと、その転移としての他殺がP.E.Smith が思うほどには区別されていない。殺害の能所が解離していないのである。

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