碧空2103 nautilus654(羞恥と畏怖が迫る)
2103 nautilus654(羞恥と畏怖が迫る)
ヴィルヘルム・マイスター(の遍歴時代」Goethe)を暗流して駆り立てる「父王の妃に懸想する王子」は、隠し、沈黙することになる秘密であるから、真に迫るのではなく、ヴィルヘルムが「黒い霊」に体をひらいた流された貴種であることの告知は、羞恥と畏怖に迫るのである。
この「妃」の葛藤を分割、展開した註釈の一つが、受胎告知に体をひらいたマリアと、復活に体をひらいたマグダラのマリアであるが、畏怖と羞恥が覆う。
オドラデクに体をひらいたK症候群を覆う家長の懸念も、この羞恥と畏怖が迫るのであるが、しかもそれは、種の如き一体の亡霊となって殺到する民族の危機を、おかしな片隅から予言している。


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