碧空1612 nautilus563(献身の「葉隠」的な痙攣)
1612 nautilus563(献身の「葉隠」的な痙攣)
堺事件で名指しであるいは籤引きで切腹した11名は、西村佐平次氏同(24)、池上弥三吉光則(38)、大石甚吉良信(35)、杉本広五郎善長(34)、勝賀瀬三六稠迅(28)、山本哲助利雄(28)、森本重吉重政(39)、北代堅助正勝(36)、稲田貫之丞楯成(28)、柳瀬常七善好(26)、
処刑の進行中に中止になって切腹しなかった9名は、橋爪愛平有道、川合銀太郎重政、金田時政直政、竹内民五郎都栄、岡崎栄兵衛重明、土井八之助盛義、横田辰五郎正輝、垣内徳太郎義行、武内弥三郎栄久、
こうして名前を列挙しても、「葉隠」的な提喩の、献身の興奮は黄泉返らない。そこで起こった目に見えない劇的変化は、部分が全体を代表する提喩的な惚恍と恐れを知らぬ憤怒の如き貫入と人の形をした献身の興奮の迅速な伝染であるが、それは、色違いの三枚組の切手「Zeppelin」やウォーホルの「コカコーラ」の如き種の出現の惚恍ではなく、満州から引き揚げようとする者たちが湧き上がるように陸続と南下してずっとつづく長大な「一九四六」(王希奇 3m×20m油彩)の、その、一枚の写真の如き見知らぬ片隅が1946年の広がりを代表して勃然と拡張する、その、胸が張り裂けるような痙攣や漠とした殺到に親しい。


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