Saturday, July 08, 2023

碧空1878 nautilus629(しきりに頬にかかるヤーウェの吐息)

1878 nautilus629(しきりに頬にかかるヤーウェの吐息)  海幸彦が苛立っている、あの、山幸彦と交換不能なのに却ってまるでもっと平等!というような寛容は、弟殺しのカインが苛立っている仕打ち、扉は閉まっていた!でもある。カインとアベルの関係も、「私」の別の解に迫るのであるが交換不能の絶対の差異で、一つの解となって解消する葛藤ではない。しかし、カインの頬にかかるヤーウェの吐息は、まるでもっと平等!なのである。  カインとアベルは互いに余計なものに似ようとするシャムの双子であるが、その片割れを殺すことは、「私」の別の解に迫って一つの解に解消することにはならない。カインの地面に写す影はシャムの双子のままで、しきりに頬にかかる誰かの吐息は、カインとアベルが異なる解になるまであと0秒の、その0の膨張なのである。  アベルは何処にいる!とヤーウェを拡声器にして尋ねる声は恐ろしいぐらい大き過ぎて、それは、密通やタイム・スリップの興奮のようでも、扉は閉まっている!苛立ちのようでもある。

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