碧空643 微塵子、KING KONG
643 微塵子、KING KONG
死滅の危機に面してアメーバは四散していた個体が集結して一匹の生命体の如く移動し始め、有性生殖は次の世代に危機を転移して、神経症のように、危機が解消するかに見せかけて実は死滅の危機が解かれなければならない問(命令)に転位して、その解が転生する。
微塵子の単為生殖は、死滅の危機を分かち合おうとはしないが、問としての生命を問(命令)の一つとしての死滅が代表してしまうのであり、まるで生命の本質が死滅であると言わんばかりであり、un-dead 状態が毒を盛られるように感染して増殖するDracula の種族の如くであり、解かれなければならない問としての目的(un-dead 状態)が種に進化(零落)して、解としてのun-dead 状態を現実にする媒質に転位するのである。それが、日本に棲息する微塵子が今から何百年か遡った頃に北米から渡来した4匹であることの含蓄である。
KING KONG がゴーストがかかって巨大であるのは、危機に直面して凝集して一匹の生命体のように移動するアメーバの如くであるからでもあり、太陽が沈もうとして黄金に染まる時刻の、島の断崖やNew Yorkの摩天楼に迫る大地の運行のリズムと気配のようにKING KONG を虚像になるまでにズーム・アップした媒質はKING KONG を閉じ込めているかに見えて、最終状態が逆転位してあふれ出している。
つまり、KING KONG にゴーストがかかるのであり、転位していたnarratorの位置は把握できない。個と種、解と問が解離しないKING KONG は、漠とした目的の気配が種に転位(零落)する発見というものの頓挫であるが、この、振動するKING KONG の衝撃は暴かれなさではなく、隠れなさである。


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