Friday, December 30, 2016

碧空919 1003回の突進、一頭の牝牛の神話的発見

919 1003回の突進、一頭の牝牛の神話的発見  神々の序列や系統は遠心分離した諸変態で、ErosがVenusに先立ちPsycheがErosに先立つというように、その秘密が漏洩するとクラッシュする。  IsacとAbraham が、遠心分離した諸変態(普遍的なものが偶然の個の振りをすること、個虫が部分の振りをすること、魅惑や救済)が同時に集中して方角も距離も不明のモリアの山へ騎行するように、アイザック・スノープスは半具体がまどろむ薄明へ向かう。それは中間突破することではなく、階段を上ることが下りることと区別のつかない輪郭喪失であり、透明になっていく空中跳躍に狼狽して、転移発作的によだれを垂らし落下するのであるが、しかもそれは重力の記憶の解なのであるから本能的である。  その両棲的な焦燥の薄明で、この白痴この性的白痴は、漏洩する太古の母体の匂いを嗅ぎ、妻も同然の彼女が「まだもやの中でその姿を現わさないのに、どろをはねながらゆったり進んで来る裂けた蹄が、結婚式の聖歌隊のような大きな音を立てて、のそりのそりと踏み下ろされてはポチャ、ポチャと引き抜かれる」というようにアイザックを誘惑する。Psyche>Eros>Venus>Juno> 牝牛、とまるで進化するかのように自食してクラッシュするのである。(「村(長い夏)」W.Faulkner)  アイザックの突進は、ドン・ファンの叫びのように「洞窟の遠近法」にかかるPsycheの性的白痴を脱出しようとして周りの女性の誰もがマリアになってしまうのではなく、融合して一頭の牝牛になってしまう。しかしこの神話的発見は、アイザックの1003回の突進が「世界の終わり」の薄明のなかで一回にもならない焦燥なのである。

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