Saturday, May 28, 2022

碧空2274 nautilus825(「媒体を通さなくてはならない宿命」2)

2274 nautilus825(「媒体を通さなくてはならない宿命」2)  祖先は子孫の「壁に写る影」にして祖先は鏡の如くであるが、しかも鏡の前に出た子孫は祖先を映し出す媒体なのである。  従って、トリストラムの生涯と見解が、あるいは、その叙述が「媒体を通さなくてはならない宿命」につきまとわれていても、そのmetaphorの気配は偶然のトリストラムに固有なのではないし、「トリストラム・シャンディの生涯と意見」(L.Sterne)に特有なのでもない。問が解に次元跳躍し、解が問に反転して償われるplotの展開は、媒体を通さなくてはならないのである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home