碧空2274 nautilus825(「媒体を通さなくてはならない宿命」2)
2274 nautilus825(「媒体を通さなくてはならない宿命」2)
祖先は子孫の「壁に写る影」にして祖先は鏡の如くであるが、しかも鏡の前に出た子孫は祖先を映し出す媒体なのである。
従って、トリストラムの生涯と見解が、あるいは、その叙述が「媒体を通さなくてはならない宿命」につきまとわれていても、そのmetaphorの気配は偶然のトリストラムに固有なのではないし、「トリストラム・シャンディの生涯と意見」(L.Sterne)に特有なのでもない。問が解に次元跳躍し、解が問に反転して償われるplotの展開は、媒体を通さなくてはならないのである。


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