碧空1592 nautilus543(魂の気配が迫る戦慄、二度と再び戻れない!という恐怖)
1592 nautilus543(魂の気配が迫る戦慄、二度と再び戻れない!という恐怖)
サルノコシカケ!オサルシナイ!誰かが、この言葉を話したのだ!この、魂の気配が頬にかかるノスタルジーは、まるで晩秋の陽差しを浴びた楢の林が話し出すのをかさかさ騒ぐ落葉が増幅して「私」が話すというように発話が二重である。
アンフィトリオニアデス!誰かが、この名を呼んだのだ!アンフィトリオニアデスは扉を開けたままにしておいたので月の光が黄泉の底にも射し込んで、黄泉の国は図らずも崩壊してしまう。この発話は、約束の時が満ちる如く二重である。
魂は、個と種を同じと見なすヌシに見えて、個と種が解離しない暴露が姥ヶ池のヌシの如く約束の時が満ちると樹々の幹に絡みつく葡萄の如く巻きつくおろちの如く姫に迫る。
魂は、何か一貫して不変に見えて、打ち消すまでにコピーする変態の、その、♂を呑み込んだ♀のコブラが♂になるまであと0秒の、その0の膨張であるような自食の食物である。二度と再び戻れない!という恐怖は、魂の気配が迫る戦慄を打ち消すまでにコピーする変態である。つまり、魂の気配が迫る戦慄は、二度と再び戻れない!という恐怖とは何かまるで違うようで瓜二つなのである。


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