碧騒366 百重重波、時間の頓挫
366 百重重波、時間の頓挫
神は場所(最終状態)となって潜伏してはあふれ出すものであるから、百重波しき波のいや継ぎ継
ぎの次第は、縦にも横にも対位、振動する。スサノヲの妣の国は姉の国より過ぎ去ってはいないし、神ッ代も人ノ代より過ぎ去っているのではない。どちらも現在の惰性を支えるこの世の影と蔭なのである。寄せ来る百重重波の、何か過ぎ去っていないという思い、というより衝動、悠久とは、久方ノとは、時間の渾身の長さではなく、時間と感じられる方角から場所があふれ出す時間の頓挫である。


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