Saturday, June 15, 2019

碧空1513 phantom circuit21(業の気配)

1513 phantom circuit21(業の気配)  問えるからには知っているのに知っていることを拒絶する、何かであるはずなのに何かであることが座礁する、おかしな無の気配は、底に沈める底知れぬ命令の気配である。この、後れて来るようにして先立つおかしな命令の気配は、どの世代にも属さない。精神やEROSや運命が底知れぬ命令の気配に浮きのように反応して戸惑う表現であるのは、誰と入れ替わったのか分からない(他の誰かとなって想起する)贖罪が、受身、自発、尊敬、可能の区別がおかされた完全犯罪だからである。  運命の即興性とは、他の誰かとなって想起する贖罪の間に合わせであって、不可避なのに偶然にしか迫らない。誰と入れ替わったか分からない贖罪の、その偶然を躱せないのである。このように奇妙に振る舞う気配に浮きのように反応して戸惑うもう一つの表現は、種である。それは、どの世代にも後れて来るように先立つ戦慄的な呼び声であるが、それが戦慄的なのは、個が何もしていないのに呼び出しを食らっていて、しかも(敷浪打ち寄せる浜辺に出るように)呼び出しを食らっているのに別の個との区別がおかされているような(従って)真偽の区別がどうでもいいというような贖罪だからである。  つまり、この完全犯罪とは、冤罪と贖罪の区別が気にならない業の気配なのである。

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