Wednesday, August 26, 2020

碧空1842 nautilus185(世界はだまされる)

1842 nautilus185(世界はだまされる)  催眠術と薬の効果に包まれたClarice は、精神分析にかかっている振りをする。それがHannibalを拘束する。Clarice は窓間鏡に変身して、Hannibalを映し出す霊の鏡なのである。この拘禁法に打ち消されて潜伏していて、どこかで夢のように唐突に表出するのが、Hannibalの左手とClarice の右手が手錠で繋がれた融合の光景である。  そんなふうに、世界はだまされる。とっくに潰されているのに潰されないように幻肢の如く起き上がって来る自慰発作、すなわち正義とcannibalism の悲鳴の状態を浮かび上がらせるのは、その位置となって潜伏する憐れみであるが、憐れみが溢れ出すとどんな悲鳴の差異も打ち消される。  射精する雄であることを願うマーゴの悲鳴も区別がおかされてしまう。マーゴは兄メイスンの精子を採取するのであるが、それがヴァージャー家の精子ではなくマーゴの精子であることを証明しようとする自慰発作から、大鰻と化してメイスンの咽頭に侵入して舌を食いちぎる。マーゴはHannibalに教唆されてHannibalの器官の延長として兄殺しをするのではなく、Hannibalがマーゴとなって兄殺しをしてHannibalが二重に失踪し、世界はだまされるのである。  ところで、追い詰める狩猟も採取も美食も追い詰められた自慰発作であるが、採取は、狩猟や美食が正義やcannibalism の悲鳴に対応するように、一体何の悲鳴に対応するのだろうか。

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