碧空2060 nautilus611(敬虔!)
2060 nautilus611(敬虔!)
「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(Goethe)の躁状態、猪突猛進は、下半身がオドラデクであるようなケンタウロス!がオドラデクを躱せないように「黒い霊」を躱せないケンタウロス!なのであるが、まるでそれは敬虔!とでもいうかのようなのだ。
「父王の妃に懸想する王子」は繰り返し素材を変えて(しかし献身的に)展開して、その忠実な反復は神話的懲罰の如くであるが、ヴィルヘルムの接近に興奮した「Hamlet」が変に光り出してヴィルヘルムが夢中になるのも、父王を殺害した伯父Claudiusを通しての独白的対話が「黒い霊」の追跡を躱せないからである。Hamletのためらいはヴィルヘルムの躊躇でもあって詩的懲罰に屈折して見えるが、ケンタウロス!は猛進しているのに一歩も進んでいないのである。まるでそれは、敬虔!とでもいうかのようだ。
この敬虔!は、metamorphosis がそうであるように、懲罰なのか救済なのか判然としない。


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