碧空2114 nautilus665(種に迫る)
2114 nautilus665(種に迫る)
日常の惰性や疑うことを知らない反復は、打ち寄せては返す「海のゆれ動き」が形式を与えた第二の自然であるが、ひねもす打ち寄せる敷浪に日々の繰り返されるさざめきも喧噪も吸い込まれて、傷痕は跡形もなく癒されてしまう。
その惰性状態は、日々の義務や習慣、場所や「私」や目的といった命令が打ち寄せては具体となって返す擬態であるから、覚醒しているのではなく、起こりそうもなく何時も満たされない焦燥や憂愁や憧憬が眠気のように覆いかけていて、覚醒まであと0秒の、その0の膨張なのである。
この、過冷却状態の現在は、神話的懲罰である。それは、正当性を通して真に迫ろうとするが正当性は不易ではないからいつまでも暴かれなく、輪郭が変易しないのではなく掻き乱された輪郭をまるで取り戻そうとするかのように、海流に乗ったマグロが泳ぎ続ければいよいよ泳ぎ続けなければならない如くに反復して、種に迫るのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home