碧空2412 nautilus963(良心の声、推理の声)
2412 nautilus963(良心の声、推理の声)
幽霊性は、露出的な記憶喪失と窃視的なタイム・スリップを同じと見なすcategoryである。こんなにも隠れないのに、こんなにも秘密な幽霊の忽然とした出現(apparition-like suddenness)から、記憶喪失のスリルを扱う物語とタイム・スリップのスリルを扱う物語は、系統発生的に見えるように派生している。つまり、その川上の分岐点に起こっているのは怪談である。
怪談の、その独白的対話は、人面瘡の制御不能の白状であるから、その、何か知を共にする気配、何か別にあるかの如き魂の気配は、良心(con-science )であるし、制御不能の白状が神託の声ならば運命である。
告白の声も伝聞の声も打ち消すまでにコピーした推理の声は、良心の声の系統発生的に見える変態である。つまり、ミステリは怪談の変態である。幽霊の発見が(碧空や太平洋の発見の如く)独占になるまであと0秒の、その0の膨張である焦燥あるいは嫉妬は、変態して、死体の発生を分け合って知を共にするまであと0秒の、その0の膨張である焦燥あるいは懐疑である。


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