碧空3502 nautilus1845(光り出す偶然のモナリザと本当の持ち主の異常接近の構図)
3502 nautilus1845(光り出す偶然のモナリザと本当の持ち主の異常接近の構図)
昼間の奥地で、誰もいない部屋の片隅におどむ壷が本当の持ち主の異常接近に目を見開くようであるとすれば、その覚醒は、壷にゴーストがかかって壷と解離しないのであるが、この、壷の場所であるゴーストは、運命じみた種や良心や精神といった無意識である。
屋根裏部屋におどむ「モナリザ」にゴーストがかかる。それは、突如として「モナリザ」の一貫性が萎んで「モナリザ」が流通しなくなるのである。「モナリザ」の、その個体性ノ騙し絵が萎むことは、「モナリザ」が褪せる、傷がつくというような劣化なのではなく、擬態疲労である。「モナリザ」の修復は、擬態疲労をリフレッシュするのではなく、個体の得体の知れなさをなぞる擬態保守であるが、擬態疲労は、本当の持ち主の異常接近であるようなエネルギー状態に擬態のエネルギー状態が変態するのである。
運命に呼び出されて、運命を打ち消すまでにコピーした偶然の「モナリザ」は、流通や解釈の軌跡を描くのではなく、タイム・スリップして同時に異なる場所を占める。偶然の「モナリザ」を窃視するのは、後れて来る「私」ではなく、偶然の「モナリザ」がこの世のものになるために場所となって潜伏する運命ノ母性である。この、「モナリザ」を窃視する場所(運命ノ母性)は、モナリザを窃視する荒野となって乗り込んでいる。
レオナルドは、偶然のモナリザがこの世のものになるために場所となって潜伏するゴーストを荒野に変換して、光り出す偶然のモナリザと本当の持ち主の異常接近の構図を発明したのである。屋根裏部屋におどむ「モナリザ」にゴーストがかかるのは、この、モナリザに荒野がかかる構図の再発である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home