碧空3810 nautilus2153(光源氏の窃視と後日譚)
3810 nautilus2153(光源氏の窃視と後日譚)
光源氏の眼差しは、異性に取り憑かれる窃視のための隔絶装置であって、異性が隠沼となって姿を現わす、その蜃気楼に到達しようと足掻かないではいないのであるが、隠沼は、眼差しが死者の目で(un-dead 状態で)ある限りで姿を現わす忽光と魅惑なのである。それは、Warholの「Coca-Cola 」の個々の緑のボトルと緑のボトルの間に種としての緑のボトルが出現しては逃れ去る、その忽光と魅惑に通底する。すなわち、一体の種の如くになってゴーストがかかる中間被曝である。
光源氏の眼差しは、後日譚を追跡する窃視である。というのも、光源氏が今はもう亡き世に展開する子孫や浮舟たちを前触れなく追跡し始めるつづきは、光源氏の窃視に取り憑かれていて、まるでタイム・スリップしたかのような隔絶と衝撃なのである。
この、後日譚を追跡する窃視は、遍在する窃視に昇格する。個々の窃視と窃視の間に出現しては逃れ去る一体の種の如き蜃気楼である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home