碧空475 テロルと嫉妬
475 テロルと嫉妬
運命がテロじみているのは、無差別であることと特別であることが収斂していて模写発作が戦慄的であるということで、テレザは「誰かがピッチを塗った籠に入れて川に流し、トマーシュが岸辺で捕らえるようにした子供」だと発作的に思うのは、つまりテレザが「流された貴種」だと発作的に分かるのは、テレザが唐突に拡大(・収縮)してトマーシュに顕れる奇妙な(既視感や寂漠のような)覚醒が、一回も現実にならないように迫る(タイム・スリップする)ということである。
運命は嫉妬じみてもいる。そもそも化の即興性が認識に飛躍することは懐疑と区別がつかなく、運命が守護するように脅かすのもトマーシュの運命がしかも種の関心に過ぎないからで、テレザが忽光とトマーシュに顕れてもトマーシュを探しているかどうかは疑わしいのである。


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