Tuesday, December 23, 2014

碧空502 metamorphosisのもう一つの断面

502 metamorphosisのもう一つの断面  物となって顕在化した最終状態が同時に物が占める場所となって潜伏する限りで、この隠喩的化の断面がひらく。すなわち提喩、最終状態は本質となって顕在化すると同時に全体となって潜伏する。この断面から脱け出せなくなるのは、提喩のエラー状態である。  もう一つの断面がある。すなわち平均化、顕在化する最終状態は個なのか一般なのか区別がつかない。この曖昧性に留まる限りで範疇は使いこなされる。  再会したビル・デンブロウとその仲間は、27年の空白と変化をものともせずに、それと分かる。極端に寛容でも不寛容でもなく、面影や癖や傷痕などを通して、「我」のように何か一貫して不易なものを弾き出すのである。このベン・ハンスコムとあのベン・ハンスコムの中間に曖昧に位置づけられるベン・ハンスコムが顕在化するのであるが、その、種のような法則のようなものは、いつでも平均性を解いて宙に浮いてしまいかねない。「it」が躍り出て、このベン・ハンスコムはいつの間にかピエロと入れ替わっているのではないかという総身の毛も太る疑いはどうにも打ち消せなくなる。「it」とは、しばしばそのように姿を変えたり、乗っ取るようにして、蠕動する内臓のように「しのびよる影」なのである。  「it」を「It」(S.King)にするのは、「it」に矛盾しない範囲でずれる個の出現であるが、「It」が排水管のように崩れ落ちて消滅しても(何事もなかったかのように)「it」は疚しさとなって潜伏する。

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