Monday, April 24, 2017

碧空996 雌雄異体の気配と沼のヌシの気配の間の決壊

996 雌雄異体の気配と沼のヌシの気配の間の決壊  イサクを燔祭に供するアブラハムが隠れないように、百歳を越えて懐胎したサラも隠れないが、この雌雄異体が被曝する隠れなさは、何か契約といったものの負目なのではなく、決壊した間(すなわち、実体が揮発する裂目)である。しかしそれは、遠近法の効果からは、負目が私的に拡張することと公ケノモノに収縮することの間に融通して恐慌を節約し、契約に見える。霊的抽象である本能的要請が私的に成就することが、契約的要求に応ずることに見えるのである。  つまり、生殖は、異常な懐胎の気配を媒質として生贄を授かるか、恐慌を節約する「悪魔との契約」が代表することになる。この悪魔はヤーウェの変装で、絶対の命令は浸透しているが、隠れないのではなく、負目に零落している。  そもそも隠れなさは零落して、現在は、直しさと「私」を鎧う。種と個の間が解離して実体の如きものが融通するが、直しさが「私」の振りをして或いは「私」が直しさの振りをして曖昧という以上に如何わしい。現在の広がりは種の夢であるから、「悪魔との契約」に由来する負目とは、実体があるかのように全背景が前景に侵入することである。つまり、沼のヌシとの契約は私的で秘密で熱に浮かされ魘されるように夜な夜な姫に迫って来るが、その雌雄異体の気配は沼のヌシの気配におかされている。

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