碧空990 瞬間移動の衝撃
990 瞬間移動の衝撃
Wakefield やゾルゲの種族は、公ケノモノにならないが隠れない。時計はひどく遅れ、極端に私的になって拡張するが伸び切ってウラシマのように一気に収縮する。この衝撃は老いなのか不老なのか。鏡の底から迫るのは部屋なのか場所なのか。
一体、時を個別化すると同時に一般化する媒体とは何なのか。それは、雌雄異体と個虫が部分の振りをする発芽の間に振動する現在(presence)の気配で、undead状態は、振動の極としての発芽や自食の記憶(霊的圧縮)あるいは、その解凍である。雌雄異体はもう一つの極として懸け離れていながらも自食の記憶のもう一つの解凍であるが、異体を探す性欲としての彷徨と食欲としての彷徨とは峻別されるというものではなく、性欲の身振りと食欲の身振りはしばしば互換的である。
ウラシマやWakefield を襲う恐慌、遠近法の崩壊が老いなのか不老なのか分からないのは、その瞬間移動のような衝撃には時間ではなく場所がかかるからである。


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