碧空1379 MOON WALK297(世界の終わりに被曝して)
1379 MOON WALK297(世界の終わりに被曝して)
蛆も同然の、密林にぞよめく種の気配のように種と種の「隣り合う断絶」とは、種の種の浮上で、場所の場所の浮上が大気を寂漠にするように、大気を世界の終わりにする。それは、途中までしか来ない半現実である。
蛆も同然の、とは、個と種が解離しない、問としての蛆と解としての蛆との区別がおかされるのであるが、この、種の種の浮上は、時間の整列の崩壊にして、過冷却状態の現在が足を掻くのである。夜気に聳える摩天楼と野生のネオンとざわめく街路と歩く影がとっくに埋没しているように、途中までしか来ない。個体の形式(種)は根拠にならないのである。
「緑の家」(M.V.Llosa )は、こうした小説の不安に曝されているのである。寂漠に被曝して世界の片隅が隠れなくなる自由の剥奪(落下)が秘められているように、世界の終わりに被曝して足を掻く興奮には運動の自由(零落)を奪う中間性が潜んでいるが、この興奮は感動の振りをして、しかし本当に感動なのだろうか。


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