碧空1709 nautilus52(死体の終わり、疚しさの終わり)
1709 nautilus52(死体の終わり、疚しさの終わり)
遠近法を媒質として屈折した錯覚がのぞむ隣人は、何かが縁生するために打ち消されて潜伏した死体の、世界になる死体の、その極一部の夢のような表出であるが、俄然我に返るように覚醒した隣人の気配は、後れて来る主体がのぞむ遠近法のようなものではなく、復活というアイデアが疫病のように伝染するだけでなく極端に私的な隣人となって歩き出す隠れなさ(nowhere to hide )、逃げ場のない大地震に被曝するようなものである。
それは、自食して自らを追い越すEROSが、最後の一羽となって姿を現わすと同時に姿を晦ますテロル、疫病の如く魅(さ)すのである。その、空気がほんの少しうごくともないような激変とは、(程度として私的な)片隅の(極端に私的な)世界の終わり、死体の終わりである。隠れなさは、予定調和的な世界の極一部の夢のような表出ではなく、単に制御し難いというのではなく、制御不能の疚しさの終わりである。真が最終状態というのであれば、それは真(秘密の終わり)である。


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