碧空1850 nautilus193(移動のplot)
1850 nautilus193(移動のplot)
蜩もミンミン蝉もアブラゼミも一斉に暮れ難い夏を鳴きまくっていた、あの、葉ずれの音と小波の広がりが焦燥の広がりだったのは雌雄異体の気配が遠吠えも同然に感応していたのである。トランシルヴァニアから移動し始めた雄の狼を駆り立てる漠とした謎が、ピレネーにまで続く放浪の果てに雌の狼となって姿を現わして解明されるような遠吠えである。
そのような移動に、太陽や太陰はどこまでもついて来る。Oedipus について来る影はSphinxであるが、それは日月がOedipus に当たった影であるからOedipus に瓜二つであるはずだ。雄の狼を駆り立てる漠とした謎も雄の狼に瓜二つのはずである。日月は、Oedipus や雄の狼を通してつきまとう運命や種の夢、良心や精神といった底知れぬ無意識の暗喩、日月に導かれたOedipus や雄の狼は偶然の個や、悪や偽といった症状の暗喩なのである。
移動のplotは隠れていたものが顕れる効果に包まれた世界であるが、この世界はOLD NICKと解離して、もう後退しない。隠れていたものが顕れる効果は、一回限りである。その限りで、流された太陽のplot、彷徨う太陰のplotは、信仰なのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home