碧空1294 MOON WALK212(半身を覆うような刺青)
1294 MOON WALK212(半身を覆うような刺青)
半身を覆うような刺青が他の誰かの身体に顕われたのでとり返しのつかなさが度忘れ状態になるか、威嚇して迫る刺青がこの身体にも感染して刺青を共にするか。
半身を覆うような刺青は衒奇ともいえる外延的な付加物による究極の彷徨(輪郭喪失)で、手が届かなくなる危険な数歩を既に踏み出してしまっている。蛇に変身することも、網タイツを以て鱗の隠喩を鎧うことも媒体性の隠喩であるが、何かまるで違う。もう脱け出せなくなることが何か埋め合わせる恍惚発作なのか、それとも、とり返しのつかない変身が自らを罰する発作と、その変身が何かの復讐である発作との間に揺れているのか。


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