碧空1443 MOON WALK361(身ごもる神の紛失)
1443 MOON WALK361(身ごもる神の紛失)
マリアに鬱然とするエラーのような気配が人面瘡となって、密告するように告白する制御不能の腹話術が受胎告知であるように、J.J.Rousseauを襲う陰謀や追跡の気配は「私」というものが自明ではなくなる受胎告知であるが、その鬱然とした憤怒は、湖中の島の牢獄となってJ.J.Rousseauを身ごもる。
VENUS の姦通の果実であるEROSが姦通に先立つ天空性は、同じようにして、Jesus Christの天空性であるが、その、種の夢は個の振りをし、個は種の夢のように振る舞う何かエラーのような(他の誰かとなって想起する)身に覚えのない献身性は、OEDIPUS が思イガケナイ景色ニ和蘭陀ニ流サレル、その、身に覚えのない生贄であること(の何か疾しさ)が疫病のように人の姿をして薄気味悪く迫ることでもある。
つまり、犯人ハオマエナンダゾ!と迫る恐喝じみた神託は、思イガケナイ景色ニ和蘭陀ニ流サレルそのスリルがOEDIPUS を身ごもるのであるが、神託、魔法、腹話術、推理、精神分析の系統発生や傍系を一気に通過する。この瞬間移動、失踪、記憶喪失、履歴改竄のスリルは、迫ると追い詰めたようでいて躱されていて、迫れば単に焦らすように遠避かるというのではなく、魅(ばか)されるように鬱然と敷浪が寄せるのである。


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