碧空1481 MOON WALK399(どもる丑待ちの鏡)
1481 MOON WALK399(どもる丑待ちの鏡)
後れて来る主体の、その効果は後れて来る主体が顕示することではなく、この世のものが直しさと寿命を鎧うように潜伏することである。
ところが、若僧養賢が丑待ちの鏡をのぞき込んだら金閣寺が姿を現わしたということは、小さく小さく(まるで、ズーム・アップするように)縮むということでもあるし、金閣寺を現実にするはずの影になろうとして命令、予期、焦燥してもいつかな後れて来る主体にならない金縛り状態であるから、後れて来る主体の効果が吃っているのである。
しかし突然金閣寺は覚醒して(丑待ちの鏡を脱け出して)、その間のことは完全に忘れてしまうのである。この、金閣寺の失踪、覚醒は、林養賢が金閣放火、炎上を供述することとは、何かまるで違う。


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