碧空1587 phantom circuit95(鏡の前に出るが、鏡像よりも後れて来る)
1587 phantom circuit95(鏡の前に出るが、鏡像よりも後れて来る)
世界の広がりと世界の終わりの間を媒介する世相が光る超絶隠語にして、生首のように猖獗するのは、世相となって姿を現わした生首が姿を晦ます、その、「私」が終わるところで極端に私的になる失語症と、奇妙な落下である。唖然として、過冷却状態の世相が打ち寄せる敷浪のように崩れるのである。鏡の前に出るが、鏡像よりも後れて来る、などということがあるものだろうか。しかしまるでそんなふうなのでぞっとするのだ。それは「私」の生首であるはずなのに、そうではない振りをする。これは、幽霊を見つけたのは「私」なのに、幽霊は「私」を探しているようではない、といった嫉妬の敷衍である。


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