碧空1621 phantom circuit129(「悪徳の栄え」と珊瑚虫)
1621 phantom circuit129(「悪徳の栄え」と珊瑚虫)
「悪徳の栄え」は、「薔薇の奇蹟」や「Les Miserables」も孕む不易の地下の月が、淫蕩の荒野に貫入して生首が(「私」が終わるところで極端に私的になるmetamorphosis が)痙攣的に被虐と加虐とに分業したのである。生首の射精するような痙攣性は、分業した先で射精するように再発する。つまり、この自食の範疇は加虐が被虐となって(あるいは逆に、被虐が加虐となって)姿を現わすと同時に姿を晦ますように流行して、薔薇の満開になるのである。
折檻や断頭台などの嗜虐に見えるものは、実は、「私」が小さく小さく(まるでズーム・アップするように)「誰かがいる」気配を呼び出す呪文である。加虐に打って出て知らぬ間に全身が被虐に染め上げられてしまう(嗜虐の範疇というより)変身の範疇なのである。
それは、踏み絵を蹂躙すると、釘づけのゼス・キリシトが蛇のように上がって来て皮膚を冒すような変身である。「悪徳の栄え」は、珊瑚虫のように全体が個虫の振りをして祟る生殖である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home