Wednesday, April 29, 2020

碧空1725 nautilus68(霊的でなくなる愛着、愛着の頓挫)

1725 nautilus68(霊的でなくなる愛着、愛着の頓挫)  「私」を通して大地が煙草を吹かす如く死者が話すとは、大地が(後れて来るはずの)「私」が途中までしかやって来ないであふれ出すのであるが、この、片隅の世界の終わりに棲む死者は、見る間に変異する予定調和的な全体が潜伏してのぞき穴となって後れて来るはずの「私」の頓挫である。  見る間に変異する社会や自然や宇宙や原書といった予定調和的な全体は運命や種(EROS)や、良心や精神や無意識といった底知れぬElpis の変装に知らぬ間に変脱するのであるが、この底知れぬ命令が場所となって潜伏して後れて来るはずの「私」が頓挫して、すなわち、霊的でなくなるはずの「私」を通して運命や良心や無意識が煙草を吹かす如く、死者が話すのである。  そのようにして、この死者は「私」が呼び出される如く取り消される絶対速度のundead状態である。それは、「私」が呼び出されてそれから取り消されるのではなく、「私」が実在するように(従って実在するかのように)呼び出される頓挫である。  過冷却状態のこの世のものと、後れて来る「私」ののぞき穴との関係が霊的でなくなる愛着であるから、「私」の頓挫は愛着の頓挫であり、霊的でなくならない死者の絶対速度とは、浮力が及ぶような落下やスロー・モーションと区別のつかないもの凄い疾走、寂漠、世界の終わりというような運動の蜃気楼である。過冷却状態の「私」にはそう感じられるのである。

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