碧空1911 nautilus353(神懸かる擬死)
1911 nautilus353(神懸かる擬死)
真に迫る態度の危機は、神懸かる(あるいは狐狸懸かる)。予定調和的に所有る種や全体や無意識といった命令が剥き出しになる種の乾燥の危機から、種の如き移動が鬱勃として、世相が薄気味悪く迫るのである。
学徒動員の三年に及ぶ死刑執行の猶予は、狼狽から、浜昼顔に君の名をきいてみるのではないが、その、余裕とはいえない猶予の否応ない監禁状態、服従状態から転移発作的に我に返って、見てはならない日誌をつけるといった習慣が起こりそうで、というのも、奇妙な恩恵に面して狼狽から発作的に(頭を掻くように)起こる、その私的習慣は、自らを律する命令を保持するかに見える隠れ切支丹的な抵抗に酷似した身じろぎだからである。
この私的習慣は、猶予に浴するというより死の強制を躱す(しかし不随意に躱す)擬死である。裸出した種の乾燥の危機から神懸かって迫る種の如き移動と、その身じろぎ(擬死)は寸分の矛盾もない。


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