碧空1931 nautilus373(犯人の蒸発、降って湧いた冤罪)
1931 nautilus373(犯人の蒸発、降って湧いた冤罪)
極端に私的な片隅(隠沼)は、犯人の蒸発、運命ノ被曝である。その雰囲気は疚しさである。「森の中の沼」や「アルコの眺望」(Durer )、あるいは「雪中の猟師」(Brueghel)を覆うのは、「私」が入れ替わる何かの間違いと感じられる、すなわち、あさましがる罪の励起、犯人の蒸発の気配である。運命が入れ替わって浅ましがる、それは、犯人の蒸発と感じられるし、降って湧いた冤罪とも感じられる、運命ノ暗示である。
運命は暗示の如く星の如く支配するが、地上の運命は犯人の蒸発と感じられる。こうした片隅に迫ろうとして、「森の中の沼」も「アルコの眺望」も「雪中の猟師」も藻掻く。この片隅には、どんな遠近法も到達しないのである。


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