碧空1958 nautilus509(Wakefield!一回限り襲いかかる覚醒)
1958 nautilus509(Wakefield!一回限り襲いかかる覚醒)
「Wakefield」(N.Hawthorne)の突然の失踪の、その幽霊性は、山のかなたの見知らぬ町に失踪するのではないし、タイム・スリップするような失踪でもなく、まるで秘密に整形して顔を変えたために誰も見分けられない!あるいは、他の誰かに瓜二つらしくて取り違えられている!というふうだ。このような、気合もろともに目を瞑って飛び降りる変貌は、懲罰の如く、済度の如くである。それは、取り返しのつかない落下に目を瞑るのであるが、まるで目を瞑れば誰にも見られなくなる!あるいは、見られても誰とは知られない!あるいは、他の誰かになる!というように透明になるのである。
Wakefield!の、そこにいてソコニイナイ!幽霊性は、他の誰かになる!「私」と「私」の中間に被曝して透明になる「私」というものの、誰でもない!焦燥の変容モードの一つであるが、ジャンルはタイム・スリップするのでもなく、fugue (夢中遊行的失踪)というのでもなく、言霊の如く一回限り襲いかかる覚醒、というふうだ。


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